養生訓:ごはんは冷めないうちに

江戸時代に書かれた貝原益軒の『養生訓』を読んで、日頃の養生に活かすシリーズ。

今回は、巻第三飲食上、四。

 

飯はよく熱して、中心まで柔らかでないといけない。かたかったり、粘ったりするのをさける。暖かいうちに食べるのがよい。

吸い物は熱いうちがよい。

お酒は夏でも冷で飲んではいけない。冷酒は脾胃をそこねる。

冬は酒をあまり熱くして飲んではいけない。のぼせて、血を減らすからである。

 

 

まもなく夏至。

熱くなってくると、冷たい麺類やビールがおいしい季節になりますが、暖かいごはんと熱いお味噌汁が、胃腸の働きを損ねずに、夏バテを予防するポイントとなります。

 

冷たいビールのおいしい季節になりますが、冷酒と一緒で、これも脾胃を損ねます。

胃腸の調子がよくない人はもちろんですが、手の指にかゆ~い水疱のできる手湿疹に悩まされる方も、冷たいビールは控えてみましょう。

症状が落ち着くことがあります。

 

冷たいものを飲食すると、消化吸収するためにかなりのパワーを使います。

お疲れ気味の方、体調がすぐれない方は、あたたかいものを食べたり飲んだりしましょうね。 


参考文献:

『図解 養生訓』斎藤 孝 著

『養生訓 (中公文庫) 』貝原 益軒 著 松田 道雄 訳


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