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冷え

子どもを元気に、ママを笑顔にする鍼灸師おがわです。

 

どんな時に鍼灸院へ行けばよいのか?

わかりやすいように、具体例を挙げてご紹介していこうと思います。

 

今回のテーマは『冷え』。

体質に合わせて治療しないと、かえって症状を悪化させることにもなります。

 

「冷え」と一言でいっても、いろいろとあります。

手足の末端だけが冷えるのは、交感神経の過緊張により血管がギューッとしまっている場合もあります。冷えているのは手足の末端だけで、お腹や胸、頭は熱い、ということがあります。

冷たいもの、生ものを飲食し過ぎによる胃腸の冷えや、風邪を引いたときなどに、一時的に一部分だけが冷えるという場合もあります。

今回は、陽気の不足により、慢性的に全身が冷えている症状だけをとりあげます。

 

肝虚寒証 血の不足に冷えが入り込んで冷える。

 

肺虚肝実証 血の滞りが陽気の巡りを悪くして冷える。

 

脾虚寒証 エネルギーの材料不足により、温められず冷える。

  

肺虚寒証 エネルギー不足により、温められず冷える。

 

腎虚寒証 特に足腰が冷えて、夜、トイレに行きたくて目が覚める。加齢や体の消耗によって冷える。

 

単純に全身がっちり温めればよい、という症状ではない方もいます。

温め方を間違えると随伴症状の悪化につながったり、かえって体を冷やしてしまうことも。

まずは自分の体の状態をよく理解することが必要です。

当院で行っている経絡治療は、まず、予診票を書いて頂き、お話を聞きながら脈診、腹診を行って、上の図に合わせながらどのように症状が現れたのかを見ていきます。

 

精気の虚=五臓(肝、心、脾、肺、腎)が持っている精気の状態=その人の体質

病理の虚実=気・血・津液が足りないのか、流れが滞っているのか

寒熱の発生=病理の虚実によって、熱が発生しているのか、寒が発生しているのか

↑ここまでがその人の体質をみるときに必要となり、ここを治療することが根本治療(本治法)となります。

 

臓腑経絡に波及=病理の虚実、寒熱はどこに波及しているのか

病証=主訴

↑ここが患者さんが訴える症状になり、まず治療して欲しいところとなります(標治法)。

 

具体的な話は、それぞれのページに飛んでみてください。

 

ご紹介している例は実際の患者さまではなく、日々の臨床、勉強会で取り上げられた症例、参考文献をもとに書いた架空の人物です。(実際の症例報告は、同意を得た方のみ勉強会等で使わせていただいておりますが、個人情報となりますのでブログには上げておりません)

 

参考文献:

日本鍼灸医学(経絡治療・臨床編)経絡治療学会:編

日本鍼灸医学(経絡治療・基礎編)経絡治療学会:編

図解 よくわかる経絡治療講義 大上勝行:著 池田政一:校閲

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