小さい子でもテレビやパソコン、スマホ、ゲームなど、目を酷使することが多くなっています。
すると目の疲労の蓄積により近視になることも。
早い時期から肩や首のコリ、目の疲れ、神経の緊張を取ることで予防になります。
頭や首の付け根を触ると皮膚や筋に緊張があり、押すと痛がることがあります。
上目づかいや、やぶにらみで物を見るのは、視力低下のサインです。
気になる時は学校の保健室等にランドルト環が貼ってあると思いますので、計測してみましょう。
視力が低下している時は速やかに眼科の受診をおすすめします。
視力は低下してしまうと回復が難しいです。
しっかり予防しましょう。
また、ゲームのし過ぎは、視力低下だけでなく、キレやすくなる、落ち着きがなくなる、食欲がなくなる…なんてことにもつながります。
数年前、新聞に「ゲームとキレやすさの因果関係は認められない」なんて記事が載っていましたが、実は、東洋医学的に見るとしっかりと因果関係があります。
視力が低下していなくても、イライラして落ち着きがない、外で元気に体を動かさなくなった、食欲が減った…など、何かしらの不調がみられる場合、もう一度、ゲームをやるルールをしっかりと決めた方がいいです。
また、交感神経が興奮しやすくなるため、夜寝つきが悪くなったり、寝ている時に副交感神経が優位になり過ぎて喘息の発作が起きたりアトピーが悪化したり、ゲームをしていない時は無気力になったり…なんてことも。
交感神経、副交感神経のバランスを調節するのが苦手な子には、目からの過剰な刺激は様々な不調の原因にもなります。
昔から、目を使い過ぎると血(けつ)を消耗する、血を消耗し巡りが悪くなるとイライラしたり、ストレスが溜まりやすくなる、イライラしたりストレスが溜ると、胃腸の働きが悪くなる、と言われています。
東洋医学で言うところの「肝」の働きが悪くなるのです。
また、脳を過剰に使うために頭に気血が集中しし過ぎ「腎」が弱くなります。
腎は体を成長させる大元になる臓です。
目を潤しているのも腎の働きです。
また腎は髄を生じ、髄の集まった海が脳、目は脳が突出した部分、とも言われ、目にも深く関係しているのです。
「肝腎同源」と言われ、肝は血を蔵し、腎は精を蔵し、身体を作る元となります。
どちらかが働きが悪くなると、一緒に働きが悪くなりやすい臓でもあります。
これは、何千年もの臨床結果から言われているのであって、検査結果から判断される西洋医学では数字的、画像的に根拠を見つけることはできていません。科学が進歩したら、そのうち科学的に証明されるのかもしれません。
※ちなみに西洋医学の解剖学で言うところの「肝臓」「腎臓」とは違います。目に見えない働き、と思ってください。
気血津液が巡って、目がしっかり滋養されていれば、視力が落ちることはありません。
しかし、何事も極端に酷使するのは、体とこころのバランスを崩しやすくなります。
つまり、
疲れたら休む。
それがが1番大事です。
血が消耗するなら、血を補えばいいんじゃないの?とばかりにレバーを食べさせたり、鉄剤を飲ませても意味はありません。
体の中で血に作り替えて、消耗したところへ送り届けるためのパワーも必要になります。
気も合わせて消耗している場合、血が届けられても、巡らずに滞ることもあります。
↑東洋医学に馴染みのない方には??????な世界ですね^^;
とにかく、休息が第一です。
●50分使ったら10分休憩を入れるなど長時間使わない!
その休息の時間に、目の周りの気血津液を巡らせるとより視力低下の予防になります。
・目の周り、特に眼窩の骨の際やツボを優しく刺激してあげる。
・こめかみや、頭皮、首の後ろを優しく揉んだり、ゆっくり首を回す。
・じーっと集中してみていたら体のあちこちも滞っていますので、全身を動かしてストレッチするとなお、効果的です。
眼球は柔らかいのでけしてまぶたの上から揉んではいけません!
鍋や煮魚を食べる時、魚の目が好きな方がたまにいらっしゃいますが(小川は苦手です( ̄ー ̄;)、中がどのようになっているかご存じですか?
ゼリー状にトロトロしていますよね。
圧力をかけると、非常に危険です!!
では、目の中の細かい筋肉のコリはどうやってほぐすか?
それは、
●遠くを見て、目のピント調節する筋肉を緩めるように心がける
●物を見るとき目に近づけ過ぎて見ない
です。
目には「水晶体」があり、カメラでいうとレンズに当たります。
この水晶体を、近くを見るときには厚くし、遠くを見るときには薄くなるように調節を行なっています。
水晶体の調節を行っているのが毛様体筋という、目の中にある小さな筋肉です。
とくにDSやスマホなどの小型のものは、手に持って目に近づけ、ピントを合わせるために、この毛様体筋に負担がかかっています。
どうしても画面に集中してしまいます。すると、目の表面が乾燥してきます。
●まばたきを意識的に増やす
ことも大切です。
お子さんがゲームをし終わったら、お母さん、お父さんも一緒に遠くのものを見たりまばたきをして目を休めてみましょう。
だって、お母さん、お父さんも、スマホなどを見て、目を酷使していませんか…?
ゲームに限らず、暗い所で不良姿勢で本を読む、字や絵を書く、スマホやパソコンで調べ物をする、なども目に負担となります。
暗い部屋で、本に顔を近づけて、まばたきもせずに読みふけっている…なんてことはありませんか?
勉強中のお子さんの姿勢はいかがでしょうか?
時々様子を見て、声をかけてあげてくださいね。
小児はりで目の周りの気血の巡りをよくし、神経の興奮を抑えて体の修復力をUPさせることはできますが、生活スタイルを改善せずに小児はりのみで視力を回復させようとするのは厳しいです。
視力は落ちてしまうとなかなか回復させるのは困難です。
ただ、目の疲労回復、目の疲れからくる首肩こりの改善、視力低下の予防に小児はりは有効です。