Q:朝起きられません

いや~~~~、超長かった春休みもあと1週間ですね(多分)

 

お子さまたちは朝、学校へ行く時間に起きていますか?

 

「遅くまで寝ている」

 

というご家庭は、そろそろ調整していきましょうね。

 

朝起きられず、機嫌の悪いまま学校へ…。

機嫌が悪く、遅刻…不登校に…。

と、ならないようにしたいものです。

 

朝早く起きると、めまいをして倒れてしまう。

という方は、早めに病院を受診してください。

放っておくと通学が困難になる場合があります。

 

大人でも不規則な生活をしていると、自律神経の働きが乱れます。

睡眠を調節しているホルモンには、セロトニンとメラトニンがあります。

 

セロトニンは、太陽を浴びたり、適度な運動、笑いで増えると言われています。

不足するとうつ病になるとも言われています。

 

メラトニンは、トリプトファンというアミノ酸からセロトニンが作られ、セロトニンから体内で合成されるホルモンです。

夜、暗くなってくると分泌が増えます。

メラトニンが増えると、脈拍・血圧・体温を低下させて、人は眠りにつくのです。

 

メラトニンは、朝日を浴びてセロトニンが大量に放出された15時間後に分泌が盛んになるといわれています。

7時に起きれば夜の10時、6時に起きれば9時ですね。

 

なので、

夜の10時を過ぎても勉強しているのは、寝ぼけながらやっているのと同じことなので、非常に効率が悪い。

スマホやゲームを見ていたら、強い光でメラトニンの分泌を邪魔しているので、寝られなくなるのは当たり前。

 

結果的にホルモンのバランスが乱れ、早寝早起きはできなくなります。

 

セロトニンの分泌が減ると、ドーパミンやノルアドレナリンなどの感情に関わる神経伝達物質の調節もできなくなるため、狂暴になったり、切れやすくなります。

 

子どもが機嫌よく、元気に遊び、勉強に集中するためには、

「朝起きて夜はしっかり眠る」

という、ごくごく当たり前の日常が必要不可欠なのです。

 

人間は夜行性動物ではありません。

 

しかも、成長期の子どもの体は日々、劇的に変化をしています。

変化をするためには、体を作る時間をきちんと確保する必要があるのです。

 

 

早く起こせば、早く寝るようになる。

というのは、間違い。

 

早く寝かせるから、早く起きられる。

のです。

 

幸い、朝日が昇る時間が早くなってきました。

早めにカーテンを開けて、寝室を明るくし、セロトニンを分泌させやすい環境を作ってから、お子さんを起こしてください。

 

朝日を浴びて、のびのび体を動かす。

公園で少し散歩をしてみる。

そうすると、日照時間の短い冬に引きこもり生活をしていたために減ってしまったセロトニンが、増えてきます。

自律神経のバランスもととのって、体の調子がよくなります。

 

あら、それって、黄帝内経「素問」に書いてある、春の健康的な過ごし方じゃありませんか!

昔の人が言っていたことを、素直に聞いてみることも大切ですよ。

 

 

くれぐれも、面倒くさいし、寝ていてくれた方が静かで楽~、なんて言って放置しないように!

 

・・・あとで、もっと面倒なことになります(*ФωФ)

 

 

 

「わたしぃ~自律神経失調症だからぁ~、子どもを早く起こすなんて無理。わたしも寝ていたいもん」

というマダムもお試しあれ。

怪しげな健康食品に手をだすよりも、よっぼど体の調子が整いますよ。

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