江戸時代に書かれた貝原益軒の『養生訓』を読んで、日頃の養生に活かすシリーズ。
今回は、巻第三飲食上、五十一。
若い人は食後に、体を動かし歩行するのがよい。
老人もその気やからだに応じて、少し動いたほうがよい。
一カ所に長く楽な姿勢で座っていてはいけない。
気血をとどこおらせ飲食が消化しにくくなるからである。
激しく動くとおなかが痛くなりますが、適度に体を動かすと、胃腸の働きがよくなるため、消化が促進されます。
1番消化に良くないのは、食べた直後にデスクワークでしょうか…。
飲食物が滞るうえに、気血が脳で使われるため、消化によくありませんね。
食後、ちょっと歩いたりストレッチをしてみると、胃腸にやさしく作業効率もUPします。
受験生の夜食は、眠くなって勉強が進まなくなる上に、胃腸にも負担となりますので、ほどほどに。
どうしてもお腹が空いたら、消化にいいもの、温かいものを軽く食べて、気分転換のストレッチをしてみましょう。
特に、便秘しやすい、気持ちよくお腹が空かない、という方は食後の動きを意識してみてください。
参考文献:
『図解 養生訓』斎藤 孝 著
『養生訓 (中公文庫) 』貝原 益軒 著 松田 道雄 訳