養生訓:食後におなかをなでる

江戸時代に書かれた貝原益軒の『養生訓』を読んで、日頃の養生に活かすシリーズ。

今回は、巻第二総論下、一。

 

朝は早く起きて、手と顔を洗い、髪を整え、1日の準備をして、食後にはお腹をなでおろし、食気をを巡らせましょう。

とあります。

1日の始まりを、慌ただしくバタバタ過ごしてから仕事を始めるのではなく、起きて身支度を調え、胃腸がしっかりと動き始めてから朝食を食べ、食べたものがきちんと消化できるゆとりをもって、1日を始めましょう、ということです。

 

そして、朝食後、夕食後は、だらだら横になるのではなく、適度に動くと、食べたものが滞らずにきちんと消化吸収できます。

食後に眠くなってしまうのは胃腸の処理能力に見合わないものを食べ過ぎということも。

 

…とはいえ、私も夕食後は時々ブラックアウトしていることが…。

それが続くときは、疲れすぎなので、なるべく早く寝てしまうことにしています。

 

食べてすぐ寝てしまう、座りっぱなしで動かない、というのは、胃腸の働きが鈍るため、食べたものが滞りやすくなります。

温かく、湿度の高い胃腸の中に、食べ物を入れっぱなしの状態にしておくと、食べ物は腐ります。

腐った食べ物は、ガスを発生させたり、胃腸の粘膜を荒らします。

滞りなく消化されるように、食後は適度に体を動かしましょう。

お腹や脇腹、背中をさするのも消化が促進されておすすめです。 

特に便秘になりやすい方、お腹がよく張るという方は、食後にお腹を優しくさすってみましょう。


参考文献:

『図解 養生訓』斎藤 孝 著

『養生訓 (中公文庫) 』貝原 益軒 著 松田 道雄 訳


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