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IT眼症:いわゆる…老眼

治療院探しの参考にしやすいように、具体例を挙げてご紹介しております。

子どもを元気に、ママを笑顔にする鍼灸師おがわです。

 

目の疲れ、IT眼症にはさまざまなパターンがあることを、ご紹介しました⇒『目の疲れ、IT眼症

 

では、一つ一つ詳しく見ていこうと思います。

目の疲れがとれず、ものが見づらい

49歳女性(初見10月)

主訴:最近ものが見づらくなり、黒いチカチカした点が浮いて見える。

眼科へ行ったら「老眼」と言われ、ショックを受け、少しでも老化を食い止められたらと思い来院。

 

手足は冷たいのだが、掌や足の裏だけは熱い。

目の周りが黒くくすんでいて、年齢の割にはシワが気になる。

脈は沈んでいて、細くわかりにくい。

お腹を触ると、下腹部に力がない。

 

 

毎日パソコンを使って事務の仕事をしている。

読書が好きで夜や休日は読書をして過ごす。

最近、本が増えて置く場所に困るようになり、タブレット端末ににダウンロードして、タブレットで本を読むようになったら、視力の左右差がひどくなった。

飛蚊症は40歳頃からあったが、最近特に気になるようになった。

①五臓の精気の虚

35歳~40歳ころから誰でも腎の精気は虚してきますが、使い方が激しいと減るスピードも速くなります。

 

②病因

休日や夜もタブレット端末を見ていることによる、目の使い過ぎ、過労。

 

③病理の虚実

目の使い過ぎにより、血を消耗し過ぎ、目のうるおいも減った状態です。

 

④寒熱の発生

エネルギ―があれば乾いて熱となりますが、腎精が不足している時点で、血も津液も気も虚しているので、冷えていることが多いです。

 

~ここまでを、部分治療に入る前に脈を整えるという形で、本治法をして治療していきます~

 

⑤臓腑経絡に波及

瞳孔のものを見る働きは腎が担当しています。

眼球の中にあるプルプルした成分は腎が蓄えているうるおい成分からできています。

腎が虚すとうるおいが減って、体の中にある種火の熱が胸や頭、掌や足の裏の熱として感じます。全身を巡るだけの熱量はないので、全体的には冷えているのに、一部分だけ火照るという状態になります。

腎は骨・髄・髄海を主っています。髄海とは脳です。腎が減ると脳の働きが鈍ったり、骨が弱くなるなど老化の症状が現れ始めます。

 

⑥病証

回復しきれない疲労が蓄積したことによる腎陰虚。

 

「スマホ老眼」と呼ばれるものも、ここに含めて良いでしょう。

IT機器の使い過ぎにより、回復しきれない疲労が積もり積もって蓄積し視力が低下した状態です。

スマホやタブレット端末は、タッチするだけで画面が次々変わるため、本を読んだりものを見るよりも動作が少なく済みます。

その分、視点が集中し過ぎて、知らず知らずのうちに効き目だけを使っていることが多いのです。

適度に遠くのものに目線を向けて、効き目の疲労を和らげる必要があります。

 

飛蚊症とは

黒い点や虫のようなものが、視界の中で飛んでいるように見える症状を言います。

白い壁や空を見たときに気付くことが多いです。

ほとんど場合は、加齢などの生理的変化によるもので、特に心配する必要はありません。

ただ、網膜剥離などの疾患の前触れであることもあります。その時は眼科での治療が必要となりますので、おかしいな?と思ったら、一度病院を受診されるとよいでしょう。

「加齢による生理的なものです」と言われたら、安心して老化予防に鍼灸へ通えます!!

 

通院の目安

生きものはどうしても老化していきます。35歳を過ぎたら体は消耗していくだけ、と思って大切に使いましょう。

最初の1カ月は週に1度のペースで通院しましょう。

顔はりもプラスすると、顔の血行もよくなり一緒にシワやシミの改善もできます。

その後は、目の疲れが気になり始めたら通うようにしましょう。

 

普段の養生:夜はスマホやタブレット端末、パソコンの画面を見ない。

日中も、長時間見続けないで、時どき視線を遠くに向ける。

夜は10時までに寝る。


単純に1パターンのみの方もいれば、いろいろ合わせ持っていたり、季節や年齢、生活習慣によって変化していくのが人間です。

自分の不調の原因はなんだろう…?と思われましたら、はりきゅうアロマのおがわ.をお申込みください。

予約状況で2時間ほど空いている時間を選び、予約フォームからご予約ください。

※メール、LINE@、お電話での健康相談は、致しかねますのでご遠慮ください。


ご紹介している例は実際の患者さまではなく、日々の臨床、勉強会で取り上げられた症例、参考文献をもとに書いた架空の人物です。(実際の症例報告は、同意を得た方のみ勉強会等で使わせていただいておりますが、個人情報となりますのでブログには上げておりません)

 

参考文献:

日本鍼灸医学(経絡治療・臨床編)経絡治療学会:編

日本鍼灸医学(経絡治療・基礎編)経絡治療学会:編

図解 よくわかる経絡治療講義 大上勝行:著 池田政一:校閲

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