最近は選んで講習会や勉強会に参加することにしている鍼灸師おがわです。
インプットも大切ですが、アウトプットも大切。
どれも中途半端にしないために、一つ一つの学びをより理解する時間を作ることにしています。
鍼に限らず、何でも同じですよね。
というわけで、私が参加している勉強会は
・ベテランの先生が、治療院で開いてくれている月に1度の勉強会。(実技メインです)
・経絡治療学会の事務局や、東京の専門学校の講師もしながら、治療院も経営されている先生とSkypeをつないだ勉強会。
・大師流小児はり(←行けたり行けなかったり…ですが)
北海道スキンタッチ会は小児はりの勉強、というよりは、「小児はり」「鍼灸の普及」を目指して仲間と活動している、といった感じです。勉強会もしておりますが…。
さて、今日は実技メインの勉強会で何をやっているのか?という話をしてみたいと思います。
・手足にあるツボの取穴。
・鍼を使っての補瀉の手技。
・調子の悪い人の主訴を聞いて、脈診腹診をして証をたて、治療。
・座学での勉強。
と、なります。
ツボは指先で細かくとっていきます。
ちょっとガサツに指を動かすと、脈診をしている先生に
「あっ!通り過ぎた!」
「いや…そこは違うなぁ」
と言われてしまいます。
教科書通り(ここでは東洋はり医学会の『経絡治療要綱』となります)にざっと取り、指が止まるところを見つけ、そこからさらに点で探していきます。
ざっと取って指が止まるところはお灸したり、指で押す分には使えますので、セルフケア用にお教えすることはあります。
しかし、いざ治療!となると、そのぼんやりな感じでは効き目があまいので、さらにミリ単位でツボを探していきます。
ピタッと合えば、手足末端のツボ4か所くらいに鍼を当てただけで、体が軽くなります。
「何となく調子が悪いんだけど・・・」
という方は、それだけでも十分治療になるかと思います。
が、大抵みなさん、「ここが痛い」「ここが調子悪い」と具体的な症状もおっしゃいますので、それに対しての施術もします。
もしかしたら
「ここが痛い」
「ここが調子悪い」
の具体的な症状に対して、こう治療する。
という方法が知りたくて、参加している人が多いのかもしれません。
でも、きっちりツボをとって、必要な手技を行えば、どんな症状にも対応できるので、症状別の勉強ってさほど重要ではないように感じます。
それよりも、ツボの反応ってどういうものなのか?どうすればツボがとれるようになるのか?っていう方が重要になると思うのです。
そう考えながらツボをとり、ツボの反応をしっかりと指に覚えさせに勉強会へ行っています。
最近は、あちこち刺すよりも、この反応をしっかりとってツボの数を厳選し、鍼数を減らした方が、効きがいいようです。
あっちもこっちも気になる…と症状を追いかけすぎると、刺激量がオーバーしてしまうようです。
人間の体って不思議ですよね。