治療院探しの参考にしやすいように、具体例を挙げてご紹介しております。
子どもを元気に、ママを笑顔にする鍼灸師おがわです。
頭痛にはさまざまなパターンがあることを、ご紹介しました⇒『頭痛』
では、一つ一つ詳しく見ていこうと思います。
高血圧・のぼせに伴う頭痛
57歳女性（初診4月）
主訴：頭痛、のぼせ、高血圧、美容
娘さんに、頭痛が楽になるよと勧められて来院。
28歳結婚式に向けて美容はりに通っているの女性のお母さん。
脈は浮いていて堅い。
お腹を触ると、臍の左右は引きつっているのだが、臍の下は力なく凹んでいる。
子どもの頃から過干渉なのはわかっているのだが、娘のことが気になって気になってしょうがない様子である。
とにかく家でもじっとしていられなくて、昨年まで事務のパート勤めをしていた。
ご主人が定年退職をしたのを機に、自分も仕事を辞め、2人で出かけることが多い。
自分が結婚式をあげるわけではないけれども、少しはきれいにしておきたいと顔はりも希望。
体格も顔もよく似ていて、よく喋る。
①五臓の精気の虚
女性は7の倍数、男性は8の倍数で腎が充実し、30代後半から減り始めます。
50代後半になると腎の精気はどんどん減ってきます。
②病因
加齢。娘のことが気になって気になってしょうがない。
③病理の虚実
年齢とともに腎のうるおいは減るので、津液が虚します。
④寒熱の発生
うるおいが減っても陽気があれば、余った陽気が暴走するために熱が発生します。
～ここまでを、部分治療に入る前に脈を整えるという形で、本治法をして治療していきます～
⑤臓腑経絡に波及
腎の津液が虚したことによって胸に熱が多くなると心や肺の働きが亢進して高血圧となります。
うるおいがないために陽経の経絡に熱が停滞し頭痛を起こします。
肝虚熱証、娘さんの頭痛と同じような状況になりますが、加齢による津液不足も加わると、高血圧、のぼせ、動悸を伴います。
⑥病証
腎虚熱証による頭痛
鍼灸で頭に熱が停滞するのを引き降ろします。
続けているうちに高血圧も安定してくるでしょう。
ただ、顔にはりをたくさんするとのぼせが悪化することがあるので慎重に行う必要があります。
顔も…というのであれば、顔はりではなくフェイシャルトリートメントの方が安全かもしれません。
普段の養生：葉もの野菜を多めにとる。
香辛料、ニンニクやショウガ、コーヒーなど熱のこもりやすい刺激物は摂りすぎない。
２２時～２時の間は必ず寝る。
足腰を冷やさない。
サウナやホットヨガで大量に発汗しない。
単純に1パターンのみの方もいれば、いろいろ合わせ持っていたり、季節や年齢、生活習慣によって変化していくのが人間です。
自分の不調の原因はなんだろう…？と思われましたら、はりきゅうアロマのおがわ．をお申込みください。
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※メール、LINE@、お電話での健康相談は、致しかねますのでご遠慮ください。
ご紹介している例は実際の患者さまではなく、日々の臨床、勉強会で取り上げられた症例、参考文献をもとに書いた架空の人物です。（実際の症例報告は、同意を得た方のみ勉強会等で使わせていただいておりますが、個人情報となりますのでブログには上げておりません）
参考文献：
日本鍼灸医学（経絡治療・臨床編）経絡治療学会：編
日本鍼灸医学（経絡治療・基礎編）経絡治療学会：編
図解 よくわかる経絡治療講義 大上勝行：著 池田政一：校閲
