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疲れ

子どもを元気に、ママを笑顔にする鍼灸師おがわです。

 

どんな時に鍼灸院へ行けばよいのか?

わかりやすいように、具体例を挙げてご紹介していこうと思います。

 

今回のテーマは『疲れ』。

体質に合わせて治療しないと、かえって症状を悪化させることにもなります。

アナタどのタイプ?

 肝の疲れ=血虚

(例)疲れるとイライラしてしまう 31歳女性

ガツガツ頑張れば頑張るほど、イライラしてしまう。 

 

 

腎の疲れ=老化

(例)寝ても休んでも取れない疲れ 50歳女性

疲れすぎて回復できないほどの疲れ。

 

 

脾の疲れ=気血津液生成不足

 

(例)朝起きられない 15歳中学生

起立性調節障害=脾虚陽明実熱証

 

(例)夜になると甘いものを食べたくなり常に疲労感がある 25歳女性

夜のコンビニでスイーツ山盛り=脾虚胃虚熱証

 

(例)疲れがとれず日中眠気がひどい 34歳女性

陽気不足でご飯が食べられない=脾虚寒証

 

(例)月経後に疲労感がある 35歳女性

生理前はイライラ始まると眠気終わると疲労感

シミやクマに悩んで美容はり=脾虚肝実瘀血証

 

 

肺の疲れ=気虚

(例)やる気が出ない 40歳女性

 

 

疲労は休めば治ってしまうものですが、ゆっくり休んでいる時間のない方は、強制的にお休みをとって、積極的に疲労を回復させるという方法をおすすめします。

その方が、仕事の能率もUPして早く片付き、休日を有意義に過ごすことができますよ!

忙しい方こそ、効率的な疲労回復を。

 

それでも疲労が回復しない、ちょっと動いただけで寝込んでしまうほどの疲労感を感じる場合は、慢性疲労症候群(筋痛性脳脊髄炎)が考えられますので、以下の状態に当てはまる方は専門病院の受診をおすすめいたします。

 

慢性疲労をきたす疾患・病態を除外して、以下の4項目を満たす。

(1) この全身倦怠感は新しく発症したもので、発症時期がはっきりしている

(2) 十分な休養によっても回復しない

(3) 現在行っている仕事や生活習慣のせいではない

(4) 疲労・倦怠の程度は、PS(performance status)を用いて医師が評価し、疲労感のため、月に数日は社会生活や仕事が出来ず休んでいる。

 

以下の自覚症状と他覚的所見10項目のうち5項目以上認める。

(1) 労作後疲労感(労作後休んでも24時間以上続く)

(2) 筋肉痛

(3) 多発性関節痛。腫脹はない。

(4) 頭痛

(5) 咽頭痛

(6) 睡眠障害(不眠、過眠、睡眠相遅延)

(7) 思考力・集中力低下

 

(以下の他覚的所見(3項目)は、医師が少なくとも1ヶ月以上の間隔をおいて2回認めること)

(8) 微熱

(9) 頚部リンパ節腫脹(明らかに病的腫脹と考えられる場合)

(10)筋力低下

当院で行っている経絡治療は、まず、予診票を書いて頂き、お話を聞きながら脈診、腹診を行って、上の図に合わせながらどのように症状が現れたのかを見ていきます。

 

精気の虚=五臓(肝、心、脾、肺、腎)が持っている精気の状態=その人の体質

病理の虚実=気・血・津液が足りないのか、流れが滞っているのか

寒熱の発生=病理の虚実によって、熱が発生しているのか、寒が発生しているのか

↑ここまでがその人の体質をみるときに必要となり、ここを治療することが根本治療(本治法)となります。

 

臓腑経絡に波及=病理の虚実、寒熱はどこに波及しているのか

病証=主訴

↑ここが患者さんが訴える症状になり、まず治療して欲しいところとなります(標治法)。

 

具体的な話は、それぞれのページに飛んでみてください。

 

ご紹介している例は実際の患者さまではなく、日々の臨床、勉強会で取り上げられた症例、参考文献をもとに書いた架空の人物です。(実際の症例報告は、同意を得た方のみ勉強会等で使わせていただいておりますが、個人情報となりますのでブログには上げておりません)

 

参考文献:

日本鍼灸医学(経絡治療・臨床編)経絡治療学会:編

日本鍼灸医学(経絡治療・基礎編)経絡治療学会:編

図解 よくわかる経絡治療講義 大上勝行:著 池田政一:校閲

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